グアンファシン(ADHD薬Intunivの成分)英語wikiの和訳 1
こんにちは、まぶちです!
Twitterで予告してた通り、グアンファシン(Intuniv:インチュニブ)の英語wikiを数回に分けて和訳します!
前回調べてて気づいたんですが、グアンファシンのページって日本のwikipediaにはないんですよね。
高血圧の薬としてのページもまだ未作成です。
というわけで、英語wikiを和訳しようと思います。
素人の訳であることを念頭においてご覧ください。
続きを読む以降に原文・和訳・訳注を載せています。宜しければチェックをお願いしますm(_ _)m
あと、先に言ってしまいますが、ADHDに関わる話は今日は少ないです。次回以降は出てきます(^ω^)
※1行ずつ英文、和文、訳注が併記されていて読み辛いので、和文のみ上に一度まとめています。
※今職場なので、覚えてたら帰宅後はてな用に見やすく編集します
※追記:見やすく編集しました。(2月3日)
※追記:選択性 α2A 受容体作動薬⇒選択的α2受容体アゴニスト
α2Aノルアドレナリン自己受容体⇒α2A 受容体(ノルアドレナリン自己受容体)に直しました。(2月6日)
※追記:ヨーロッパで承認が下りました。(2月22日)
引用元:
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Guanfacine
(最終更新は去年12月、2月1日に参照しました)
「グアンファシン(Guanfacine)は注意欠陥多動性障害(ADHD)及び高血圧の治療に用いられる交感神経α受容体遮断薬である。(グアイフェネシン、エクスペクトラントとは異なる)。商品名は、エスタリック(Estulic)、テネックス(Tenex)、及び徐放剤であるインチュニブ(Intuniv)。選択的α2受容体アゴニストである。
α2A受容体は前頭前皮質及び青斑核に集中し、受容体間の相互作用によって注意力を改善する。[6]グアンファシンは、中枢神経系のα2A 受容体(ノルアドレナリン自己受容体)を活性化することで、収縮期血圧及び拡張期血圧の両方を下げ、交感神経周辺のノルアドレナリンの流出量を減らし、交感神経周辺の緊張を抑制する。[7]
現在、グアンファシンはアメリカにおいてインチュニブ(Intuniv)として承認を受け、販売されている。欧州においても、6-18歳の児童及び青少年のADHDの治療のために申請され、欧州医薬品庁による調査が行われている。[5]※承認が下りました(2月22日追記)
医療における用途
高血圧
短期的に高血圧患者の血圧を下げるだけではなく、長期的に血圧を正常化する効果も実証されている。1年以上服用した患者の54%、2年以上服用した患者の66%で血圧を正常化することに成功し、全ての患者の動脈圧の低下率の平均は、1年目の終わりで16%、 2年目の終わりで17%であったとする研究もある。[10]」
「Intuniv」の表記は「インチュニブ」としました。
個人的には、コンサータとほぼ反対の効き方をするイメージ。
前回の記事soko-of-pdd-nos.hateblo.jp
で使用者の評価について書いていますが、やはりメインの効果は多動なのかな?
訳注等は続きを読むにまとめましたが、一文自信のない箇所があります。
Guanfacine lowers both systolic and diastolic blood pressure by activating the central nervous system α2A norepinephrine autoreceptors, which results in reduced peripheral sympathetic outflow and thus a reduction in peripheral sympathetic tone.[7]
「グアンファシンは、中枢神経系のα2Aノルアドレナリン自己受容体を活性化することで、収縮期血圧及び拡張期血圧の両方を下げ、交感神経周辺のノルアドレナリンの流出量を減らし、交感神経周辺の緊張を抑制する。[7]」
としたのですが、
・α2A norepinephrine autoreceptors:α2Aノルアドレナリン自己受容体としたのですが、ノルアドレナリンα2A自己受容体の方が適切でしょうか?⇒α2A 受容体(ノルアドレナリン自己受容体)にしました。
・peripheral sympathetic tone:交感神経周辺の緊張としたのですが、他の訳語の方が良いでしょうか?
(toneの訳語に迷い、muscle tone を「筋肉の緊張」とする用例があったので、「緊張」を採用しました。「周辺」は不要かとも思いましたがそのままです)
宜しければご助言いただけると幸いです。
以下、一文ずつ本文、和訳、訳注を書いています。
“Guanfacine (brand name Estulic, Tenex and the extended release Intuniv) is a sympatholytic drug used in the treatment of attention deficit hyperactivity disorder (ADHD) and hypertension (not to be confused with guaifenesin, an expectorant).[5]”
「グアンファシン(Guanfacine)は注意欠陥多動性障害(ADHD)及び高血圧の治療に用いられる交感神経遮断薬である。(グアイフェネシン、エクスペクトラントとは異なる)。商品名は、エスタリック(Estulic)、テネックス(Tenex)、及び徐放剤であるインチュニブ(Intuniv)。」
※文が長かったので分けました。
今更なんですが、Intunivの日本語表記は「インチュニブ」としました。
extended release:徐放剤 sympatholytic drug:交感神経遮断薬
guaifenesin:グアイフェネシン expectorant:エクスペクトラント
hypertension:高血圧
It is a selective α2A receptor agonist.
「選択的α2受容体アゴニストである。」
※selective α2A receptor agonist:選択的α2A受容体作動薬選択的α2受容体アゴニスト
主語は省略しました。
These receptors are concentrated heavily in the prefrontal cortex and the locus coeruleus, with the potential to improve attention resulting from interaction with receptors in the former.[6]
「α2A受容体は前頭前皮質及び青斑核に集中し、受容体間の相互作用によって注意力を改善する。[6]」
※prefrontal cortex:前頭前皮質 locus coeruleus:青斑核
“in the former”はreceptorsに係る「前述の」と解釈しましたが、冗長なので省略。(専門用語等であれば、ご指摘願います)
“with the potential to~”日本語として自然にするために意訳しました。
Guanfacine lowers both systolic and diastolic blood pressure by activating the central nervous system α2A norepinephrine autoreceptors, which results in reduced peripheral sympathetic outflow and thus a reduction in peripheral sympathetic tone.[7]
「グアンファシンは、中枢神経系のα2A 受容体(ノルアドレナリン自己受容体)を活性化することで、収縮期血圧及び拡張期血圧の両方を下げ、交感神経周辺のノルアドレナリンの流出量を減らし、交感神経周辺の緊張を抑制する。[7]」
※この文が1番自信がありません!!!
systolic and diastolic blood pressure:収縮期血圧及び拡張期血圧
central nervous system:中枢神経系
α2A norepinephrine autoreceptors:α2Aノルアドレナリン自己受容体 α2A 受容体(ノルアドレナリン自己受容体)
(ノルアドレナリンα2A自己受容体の方が適切でしょうか?)
peripheral sympathetic outflow:交感神経周辺の流出量(ノルアドレナリンの流出量と解釈しました)
peripheral sympathetic tone:交感神経周辺の緊張(toneの訳語に迷い、muscle tone を「筋肉の緊張」とする用例があったので、「緊張」を採用しました。これって「周辺」は削除してもいいかな?)
Guanfacine is currently approved and marketed in the United States as Intuniv[8]
「現在、グアンファシンはアメリカにおいてインチュニブ(Intuniv)として承認を受け、販売されている。」
※文を切りました。
ここと次の箇所は海外の話なので、日本版を作るならここを省いて日本のことを書いた方がいいかもと思ってます。
and has been filed and is under investigation by the European Medicines Agency[9] for the treatment of ADHD in children and adolescents aged 6–18 years.
「欧州においても、6-18歳の児童及び青少年のADHDの治療のために申請され、欧州医薬品庁による調査が行われている。[5]」
※2月22日追記:ヨーロッパでも承認が下りました
Medical uses
「医療における用途」
Hypertension
「高血圧」
It has been shown to reduce hypertension not just in the short-term, but also in long-term studies to be able to achieve normalization in the blood pressure of 54% of patients treated over a year and 66% over two years.
「短期的に高血圧患者の血圧を下げるだけではなく、長期的に血圧を正常化する効果も実証されている。1年以上服用した患者の54%、2年以上服用した患者の66%で血圧を正常化することに成功し、」
※後半は下の文と出典が同じと思われるので、文を切って下の文とつなげました。(効果)を補っています。
The average reduction in mean arterial pressure of all patients was 16% at the end of the first year and 17% at the end of the second year. [10]
「全ての患者の動脈圧の低下率の平均は、1年目の終わりで16%、 2年目の終わりで17%であったという研究もある。[10]」
※断定を避け、「研究もある」としました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m
まぶち